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黒い手帖
 黒い表紙の手帖が40冊、貯まってしまいました。1977年から2016年までの分です。机の引き出しの半分が手帖で埋まっています。40年間毎年私が使ってきた手帖です。イヤタカは今年の10月で創業43年を迎えますので、創業3年目以降からの私の行動録ということになります。最初の2年間はきっと手帖が身につかなかったのだと思います。'82年分を除いてあとはすべて(株)タナベ経営製の「Blue DIARY elite」という手帖です。1冊だけ違うのは、きっと買いそびれて代用せざるを得なかったからだと思います。
 
 41冊目の今年の分は机の中ではなく、背広の胸ポケットです。ほぼ肌身離さず状態です。手帳がないとスケジュールが分からず途方に暮れてしまいます。スケジュール以外ではその時々のちょっとしたメモを記している程度ですが、手帳の後尾に10ページ程自由なメモページがあります。そこに印象に残った言葉や、雑誌などで見たフレーズなどを書きとめるのが習慣になっています。

 昨年の手帖を見てみると、こんな言葉がメモってありました。「ひもは引っ張り上げるときにはモノを動かすことができるが、押しても動かない」。金融政策も金不足の時には効果はあっても、金余りの時にはひもを押しているようなものだという説明の喩として用いられた言葉です。こんなフレーズを発見するとうれしくなってメモるわけです。

 そんな黒い表紙の手帖ですが、むかし「黒革の手帖」という松本清張の小説がドラマ化されて話題になった時がありました。私はこれを東京明治座の舞台公演で見た記憶があります。十年程前です。主演は米倉涼子でした。米倉扮する元銀行員の女性が、銀行の口座に脱税資金を架空名義で預けていた顧客リストを「黒革の手帖」に記して、其れをネタに顧客から金を巻き上げ、そのお金を元手に銀座のクラブママにのし上がるという筋書きだったと思います。

 私の手帖も色は黒です。ただし表紙は革ではなくビニールです。もっと違うのはお金を巻き上げられるような秘密が残念ながら書かれていないことです。でもわたしの40年分の記録だと思えば、愛おしさがこみ上げてきます。そろそろ手帳不要の生活になりたいのですが、さて41冊目の先はどうなるか、新しい年が始まり、早くも2カ月目に入ってしまったのですが、相変わらずたくさんの予定が書かれています。

by 北嶋 正 ¦ 17:15, Tuesday, Feb 07, 2017 ¦ 固定リンク

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